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2016年6月

2016年6月13日 (月)

サヨナラおチビちゃん(その2)

ところが数日後、仕事中に奥さんからメールが来ました。

「おチビちゃんが死にかけてる」

確かに、普段はいわゆる猫が丸くなる体勢で顔をちょこんと床に付けて寝るのですが、その日の朝出掛ける時箱を除くと、ちょっと首の角度が普段とは違って、変な体勢で寝ていました。起こしてしまって朝の忙しい時間にまた徘徊されても大変だと思い、僕はそのまま出勤してしまったのですが、どうもその時にはもう異変が起きていたようです。

奥さんが気付いた時には、体は冷たくなっていて、首にも力が入らずだらんとなっていました。それでもまだ息はあったようなので、とりあえず近くの動物病院へ連れて行くと、先生も諦めムードで、とりあえずブドウ糖を経口投与し、栄養剤か何かを注射して様子を見るよう言われました。ホカロンで体を温めて下さいとも。と、そこまではメールで連絡をもらっていました。

覚悟して帰宅すると、昨夜と変わらず、部屋の中にちょこんと座っています。息子はその傍らで勉強をしています。

なんとも凄い回復力です。

どうやら栄養失調だったようです。普通の餌もいいのだけれど、まだミルクが必要な時期だったとかで、猫用の粉ミルクを買ってきて、スポイトで口に入れてあげています。ただ、あまり好きではないのか、積極的に飲みません。顔を背けてしまいます。後で聞いたところによると、子猫によって好き嫌いがあるらしく、母乳しか飲まない子猫もいるとか。それでも普通の餌はだいぶ食べるようで、みるみる元気が戻ってきました。目やにはまだ出るものの、開きづらかった目もだいぶ大きく開くようになってきて、いよいよ栄養が行き渡ってきたかに思えました。

だいぶ体力も戻ってきたので、あまりにがびがびになってしまった体を洗ってあげることにしました。ぬるま湯にシャンプーを薄く溶かし、体をしっかり濡らし、洗ってあげます。恐ろしいことに、しばらく茶色のお湯が......恐らく固まったうんちが溶け出しているのでしょう。

我が家の飼い猫は過去に2度ほどシャンプーにトライしましたが、体が濡れるのを極端に嫌い、そのうち僕らが怪我をするだろうということでシャンプーは諦めていますが、この子はそこまで嫌がりません。すすぎにぬるま湯のシャワーをかけてあげると、暖かいのがよかったのかじっとしています。それでもしばらくすると滑りやすいお風呂場の床から人間用のバスタブの縁まで上がろうとジャンプしています。ずいぶん元気になったんだなぁ。

火傷をしないように遠くからドライヤーを当て、体を乾かしてあげると、本来のふわふわな状態に戻りました。まだ顔は目の縁が荒れているようなのであまりしっかり拭いてあげませんでしたが、それでもだいぶきれいになりました。ドライヤーも気持ちがいいのか、最初こそその音にびびっていましたが、そのうち丸くなってじっと風に当たっています。

お風呂の時間は僕にとっても楽しいひとときでした。子供達はもう大きくなって一緒に風呂に入ることもなくなりましたから、子供達を風呂に入れていた頃を思い出したのかも知れません。

翌日、つまりこの間の土曜日、朝僕が部屋でうとうとしていると、奥さんが「また死にかけてる」。

急いで見に行くと、体を横にしてぴくりとも動きません。まばたきもせず、抱きあげても首がだらんとしてしまい、この間と同じような感じです。

「もう一度病院へ連れて行った方がいいんじゃない」と奥さん。

「じゃあ連れて行くよ。このままにできないもんね」などと話していると部活の朝練を終えて息子が帰ってきました。息子におチビちゃんを抱いてもらい、ホカロンで暖めながら僕の運転で動物病院へ行きました。

「この間と同じ処置しか出来ませんけどいいですか?」と先生に言われましたが、先生ガそう言うのではそれしかないのでしょう。また栄養剤らしき注射を打ってもらいました。

「これでダメだったらそれが運命なんです」

先生にお礼を言っておチビちゃんを家に連れ帰りました。

注射の威力は凄いです。帰る道すがら、先ほどまで死んでいるような状態だったのに自力で首を上げようとしています。家に着いて寝かせていると、1時間もしないうちに自力で起き上がりました。

「これでまた回復したら強運の持ち主だね」奥さんがいいます。

ただ前回と違っていたのは、起き上がっても餌を食べようとしないことです。栄養を付けさせなければとミルクを与えますが、やはり顔を背けてしまい飲みません。

それでも自力で箱から出てきました。箱はちょっとジャンプして、うまいこと前足が箱の縁に引っかかればなんとか出られるというもので、決して簡単に出られるものではないので、本当に回復力に驚きました。

元気になったのが分かったので、娘とマツダのディーラーへ出かけました。

で、帰ってきた時にはまた虫の息でした。ついさっきまで部屋の中をぐるぐる歩き回っていたらしいのですが、まるで注射の栄養剤が切れたかのように、弱ってしまったとか。

横になっていて、体がまた冷たくなりつつあるのでタオルでくるみ、ホカロンで暖めます。呼吸が浅く小刻みです。時折苦しそうに鳴きます。なんともかわいそうな鳴き声です。

娘をアルバイト先に送って一旦家に戻り、息子を塾に送りに出掛ける時にはまだかろうじて生きていましたが、息子を送って帰ってきた時には残念ながら死んでいました。

それでも最後はそんなに苦しくなかったのか、まるでやすらかに眠っているようです。死んでしまったなんて信じられないような穏やかな顔をしています。死んでしまった後、体液が出てきてしまったので、奥さんはきれいな可愛い柄のタオルに取り替えてくるんであげていました。

息子を塾に迎えに行くと、クルマに乗り込んで早々に「まだ生きてる?」と聞いてきました。

「残念だけど、死んじゃったよ」と伝えると、「そっか」と一言だけつぶやきました。

娘のアルバイト終わりを待っている間、息子は僕のスマホで動画を見ていました。もっと取り乱すかも、とちょっと心配していたので少し安心しました。

家に帰り、息子もおチビちゃんの死に顔を見たのでしょう。電気も点けずに別の部屋の隅で僕らに気付かれないように声を殺して泣いています。息子は家族いち動物好きな優しい性格なので、おチビちゃんのこともよく面倒を見ていただけに、ショックも大きかったんだと思います。僕はそんな息子の優しさが大好きです。

ひとしきり泣いたせいか翌日には吹っ切れたようで、英検の試験を受けに出掛けていきました。

息子はその後部活で試合だったので、「パパとママで埋めちゃっていい?」と聞くと「いいよ」と。

息子を送って帰ってきてから奥さんと二人で穴を掘って埋めてあげました。眠っているような顔を見ると、本当に埋めてしまっていいのかと思うくらいです。

過去に何匹も我が家の敷地内で死んだ子猫達を埋めてきましたが、以前紹介したコチビの時以来の悲しい別れでした。お線香を立てて手を合わせ、今度生まれてくる時は元気で大きくなれるようにな、と心の中で祈りました。

僕らと関わったのはほんの一週間くらいでしたが、カラスに襲われて怖い思いをして死んでいく可能性もあった訳で、少しでも安らかな時間を過ごせたのなら一緒に過ごした意味はあったのかな、なんて思います。

体を洗ってあげた時のかわいらしい仕草がなかなか忘れられず、箱から出た後じっとしていた定位置に今でもいるんじゃないか、なんて思ってしまいます。

息子もだいぶ立ち直ってはいますが、未だに話題に出てくる位です。

本当に小さな命とつかのま関わり合ったお話でした。

話がまとまっていなくてさぞ読みづらい駄文ですが、最後まで読んで下さった皆さん、ありがとうございました。






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2016年6月12日 (日)

久々にクルマの商談に行ってきました

今日、クルマの商談に行って来ました。

我が愛車、MSアクセラ購入の時以来なので5年半ぶりの商談です。

今回は娘のクルマです。

ユーノスロードスター以来、我が家で購入したのは奥さんのクルマも含めると5台全てマツダ車です。お付き合いのあるマツダのディーラーも営業担当の方もとても良くしてもらっているし、かつてホンダのディーラに勤めていた僕ですが、クルマに関しては今や完全にマツダファンですので、今回もマツダの指名買いです。

とは言え、さすがに僕と奥さんのクルマに加え、3台目のクルマなので、維持費を考えると軽自動車がせいぜいです。なにせ僕のMSアクセラはタイヤだけで4本入れ替えると10万円を超えてしまいますから。それにマツダの軽はスズキのOEM。燃費不正問題で揺れているスズキですが、最近のスズキ車はマツダ車同様、どれも評判がいいです。なのでマツダの軽にすることにしました。

予算は100万円。当然新車は無理なので中古車を考えていました。でもフレアのベーシックグレードをこの土日で各店舗1台ずつ、100万円を切る価格で提供するとのDMを頂いたので、乗り出しでいくらになるか、また新車が無理な場合予算内で乗れそうな程度のよい中古車がないかを聞きに、娘と一緒にディーラーへ行きました。

色々話をしていく中で、結果としては予算からはみ出した分は娘がアルバイト代から支払うと言うことでフレアのHSというグレードの新車で商談成立です。

僕もディーラーの営業をやっていたからわかりますが、うちのような客はディーラにすればいいお客だと思います。

値引きは提示額に納得したのでそれ以上の無理な値引きは要求しませんし、1回の商談で即決です。僕が営業だったらとても楽な客だと思います。

でもね、クルマって買って終わりじゃないじゃないですか。買ってからディーラとお付き合いが始まるようなものです。月刊自家用車に載っているようなえげつない値引きをさせる客って点検、車検、修理の時に取り返されたりするかも知れません。逆に購入時にうるさいことを言わなかったお客さんにならそのあといろいろサービスしてあげたいって思います。

値引き交渉ってちょっと面白いところがあるのも分かるのですが、あまりにもえげつない値引き交渉は、僕はお薦めしません。

それはともかく、評判のいいS-エネチャージやレーダーブレーキサポートのついたフレア、スズキで言うところのワゴンRを、納得の行く価格で購入できたっていうお話です。

昨年11月に免許を取得して以来、奥さんのベリーサを機会があるたびに運転しているので運転にはだいぶ慣れたのは分かるのですが、未だかつて助手席や後部座席に誰も乗せず運転したことがない我が家の娘。本当にクルマで通学出来るんでしょうか。それだけが心配です。

まあ、そんな心配をしている僕や奥さんも初めて自分のクルマを持って運転した頃は親から同じような心配されてたんだろうな、と思うとあまり心配しなくてもいいのかな?

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サヨナラおチビちゃん(その1)

今日、我が家で保護していた子猫が死にました。

長文となりますのでお時間のある方だけお付き合い下さい。

我が家は田舎ゆえ、敷地内を何匹もの野良猫がうろうろしています。そして子供を産みます。それでも不思議なもので、普通猫は数匹の子供を出産すると思うのですが、大人になるのは1回の出産でせいぜい2匹程度です。後は途中で死んでしまうのか、それとも気付かないうちに大きくなってどこかへ行ってしまうのか、いずれにせよある一定数以上には増えません。

野良の子猫は人間を見るとさっと逃げてしまいます。人懐こい子猫にお目に掛かることはめったにありません。

ところが1週間ほど前、息子が学校から帰ってくると、まだ生まれて1ヶ月位の小さな小さな子猫が庭にいて、逃げないのでしばらく眺めていたそうです。

部屋に入りテレビを見ていると庭で子猫の鳴き声が聞えたので、窓から覗いてみるとその子猫がカラスに襲われています。とっさに部屋から出て行き、カラスを追い払い、草陰に移してあげました。しかし子猫はそこからじっと動かないため、また襲われないように庭先に箱を横に置き、その中に入れてあげました。とりあえず我が家の飼い猫のドライフードをあげてみましたが、固いのと大きいのとでなかなかうまく食べられません。水で少しふやかし、割ってあげるとなんとか食べられるような状況です。

その話を聞いた翌日、外出先から帰宅した僕は、またその子猫が庭をよたよた歩いているのを見つけました。栄養が足りていないのか、これまで見かけた野良の子猫に比べて全く動きが悪いです。これではまたカラスに襲われると思い、段ボール箱の中に入れ、家の中に緊急避難させました。

塾から帰った息子は家の中にいる子猫を見つけ、嬉しそうになでたりしています。実はカラスに襲われた後、家に入れてあげたかったのですが、僕や奥さんに怒られるかもしれないと思い我慢したとか。白地に黒いブチで、息子は「ホルスタイン」と読んでいましたが、他の家族は皆「おチビちゃん」と呼びました。

栄養状態が良くないのと、何かの病気なのか目やにがひどく、片方の目は目やにが乾いて固まって、完全に塞がっていました。

翌日子猫用のレトルトの餌とペット用の目の周り用のウエットティッシュを購入しました。

子猫用の餌は食べやすいようで、ぱくぱく食べています。ある程度食べて落ち着いたところで、目やにを取ってあげました。固まった目やには少し水でふやかしてから拭き取ると、なんとか目が開けられるところまでになりました。ただ膿のような白い目やにがなかなか止まりません。病気だったら我が家の飼い猫にうつってしまっても大変なので、接触しないよう気をつけました。

だんだん体力が回復してきたのか、自力で段ボール箱から外に出てしまうまでになりました。

元気が良くなるのはいいのですが、気付かない間に箱から出て廊下を徘徊するうちにその辺でうんちをしてしまい、しかも尻尾や後ろ足にうんちをつけたまま歩き回るので廊下がえらい事になっています。また、からだに付着したうんちが乾いて、毛がカピカピになってしまいます。僕らは廊下掃除と子猫の体掃除とで大わらわです。

(つづく)

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